2012年05月31日

【感想】WNC広島大会(2012/05/27)

▽第1試合
リン・バイロン&○ビクトリー上海
(9分58秒、ジャンピングハイキック)
真琴&×SEIKI


WNC広島 リン・バイロン&ビクトリー上海vs真琴&SEIKI 01 WNC広島 リン・バイロン&ビクトリー上海vs真琴&SEIKI 02 WNC広島 リン・バイロン&ビクトリー上海vs真琴&SEIKI 03 WNC広島 リン・バイロン&ビクトリー上海vs真琴&SEIKI 04

試合レポートはこちら

SEIKI選手について、真琴は翌日のイベント(第一回真琴会vol.2)で「珍しく怒った」と言っていた。
ともかくドロップキックが全く届かないのにビクトリー上海が倒れるというシーンが悪印象だった…。
直後にキックを入れるとかフォローがあれば良かったのに、それすら無く当然のように試合を進めていた。
まぁ、レッスルゲートの選手はミックスドマッチをする機会もほとんど無いだろうし、それでリズムが掴みづらいというのがあったのかもしれない。


▽第2試合
○高橋星人
(2分08秒、ジャックハマー→片エビ固め)
×道本光


WNC広島 高橋星人vs道本光 01 WNC広島 高橋星人vs道本光 02 WNC広島 高橋星人vs道本光 03 WNC広島 高橋星人vs道本光 04

前日に続いて、高橋の空間支配力がすごい。
道本のヘッドバットで頭が割れて大流血したのに、気にする仕草すら見せずフィニッシュ。
宇宙人になっても血は赤かった。

で、流血したまま勝ち名乗りを受けるという憎たらしいぐらいのふてぶてしさが、また新人らしからぬというか。
このまま入場シーン込みで他団体に乗り込んでいったら、相手選手や観客がどんな反応をするのか見てみたい。

▽第3試合
○504
(9分33秒、ジャーマンスープレックス・ホールド)
×木藤拓也


WNC広島 504vs木藤拓也 01 WNC広島 504vs木藤拓也 02 WNC広島 504vs木藤拓也 03 WNC広島 504vs木藤拓也 04

まだ広島には届いていないのか、まるっきり普通にリングインしたキトタク。
プライベートなネタで遠回しに広島をdisるが、いまいち伝わり切っていない感がおかしい。

504が現れて試合が始まった後もBGMがかかりっぱなしだったので音響ミスかと思ったが、どうやらダブプロレススタイルという事らしい。
ただ、地元とはいえ会場内でもダブプロレスの事を知らない観客が多数いたはず。
ハードコアルールの事も含めて、試合前にきっちりアナウンスがあった方が伝わりやすかったんじゃないだろうか?

試合はキトタクがきっちりハードコア的な試合をやってのけ、伊達にキャリアを重ねていない事を証明。
後楽園、大阪とTAJIRI&マイキーが使っていたトラッシュ缶は、そのまま広島にも運ばれて使われていた。
奇しくも、漫画を拾って読むという前夜にマイキーが見せたのと全く同じネタを504がやっていたのが印象深かった。

▽第4試合
チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦


WNC広島 チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦 01 WNC広島 チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦 02 WNC広島 チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦 03 WNC広島 チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦 04

WNC広島 ジョシュ・オブライエンvs魁 01
○魁(広島連合軍 先鋒)
(1分58秒、スライディングD→片エビ固め)
×ジョシュ・オブライエン(チームWNC 先鋒)

WNC広島 黒潮二郎vs魁 01
○黒潮二郎(チームWNC 次鋒)
(3分40秒、ウラカン・ラナ)
×魁

WNC広島 黒潮二郎vsHAYATA 01
○HAYATA(広島連合軍 次鋒)
(5分23秒、スモールパッケージ・ホールド)
×黒潮二郎

WNC広島 YO-HEYvsHAYATA 01
○YO-HEY(チームWNC 中堅)
(7分00秒、バンブードラゴンフライ→片エビ固め)
×HAYATA

WNC広島 YO-HEYvsKENICHI 01 WNC広島 YO-HEYvsKENICHI 02 WNC広島 YO-HEYvsKENICHI 03
○KENICHI(広島連合軍 中堅)
(9分03秒、飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)
×YO-HEY

WNC広島 土肥孝司vsKENICHI 01
○土肥孝司(チームWNC 大将)
(10分18秒、ぶったたきエルボー→片エビ固め)
×KENICHI

WNC広島 土肥孝司vsアミーゴ鈴木 01
○アミーゴ鈴木(広島連合軍 大将)
(12分35秒、タイガースープレックス・ホールド)
×土肥孝司

※一人残りで広島連合軍勝利


WNC広島 チームWNCvs広島連合軍 4vs4シングル勝ち抜き全面対抗戦 05

発表当初から、このコンセプトは面白そうだと感じた対抗戦。
チームWNCは軒並みデビュー1年未満の選手にも関わらず、地元レスラーと互角以上の試合をやってのけ、改めて彼らのポテンシャルの高さを感じさせた。
ただ、1つ1つの顔合わせが短期決戦で終わってしまったのはちょっと残念。
勝ち抜き戦でなく、多人数タッグで入り乱れても対抗戦らしさが出ると思う。

若手の中でズバ抜けた安定感があったのはHAYATA。
急所打ちからの丸め込みで勝利するヒールファイトも堂に入ったもの。
しかし、試合後には普通の青年のような笑顔も見せていたのが、とても意外。

試合で最も白熱したのが、KENICHIvsYO-HEYの元ドラゲー同期対決。
特にYO-HEYは、これまでWNCでは見た事が無いようなバチバチした一面も。
短時間にも、バックボーンを感じさせるスピーディーで密度の濃いファイトで、会場の空気がピリリと締まった。
また続きを観たいと思わせる、白熱した1戦だった。


▽セミファイナル
○大原はじめ
(13分25秒、フィンランド式フォアアーム→片エビ固め)
×児玉ユースケ


WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 01 WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 01 WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 03 WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 04 WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 05 WNC広島 大原はじめvs児玉ユースケ 06

会場の空気まで計算に入れつつ探り合うような序盤の立ち上がりから、大原が徐々に腰への攻撃を積み重ねて優勢に。
苦しい時間が続いた児玉は場外へのノータッチトペコンで流れを引き寄せる。
大原も腰攻めに照準を絞って巻き返し、フィンランド式フォアアーム。

これでフィニッシュかと思ったが、キックアウトした児玉が猛反撃。
2発目のフィンランド式フォアアームをカウンターで止めると、スイングDDT、トラースキックからミッドナイトエクスプレス。
しかし、自爆させた大原が3度目のフィンランド式フォアアームを炸裂させて3カウント。
最初は静かだった会場も、試合が終わった時には一進一退の熱戦を繰り広げた二人に大きな拍手。
WNCの理念を体現するようなグッドマッチだった。


▽メインイベント
○デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里
(19分48秒、ツームストン・パイルドライバー→体固め)
×TAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名


WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 01 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 02 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 03 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 04 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 05 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 06 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 07 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 08 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 09 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 10 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 11 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 12 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 13 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 14 WNC広島 デーブ・フィンレー&AKIRA&朱里vsTAJIRI&マイキー・ウィップリック&華名 15

どこを切っても興味深い顔合わせばかりのミックスド6人タッグ。
フィンレーvs華名とか、朱里vsマイキー・TAJIRIとか、東京でも観られないような顔合わせをサラリと地方大会のメインに持ってくるあたりが心憎い。
と同時に、男子も女子もあまり垣根が無いWNCの世界観が出ていた試合だと思う。

残念ながらハードコアルールでは無かったため、TAJIRI&マイキー組は若干おとなしめ。
逆にフィンレーがハードコアで戦う場面も観てみたかったな。

ところで、この試合の最後にフィンレーが「ヒロシマ、イチバーン」と珍しく観客に迎合するようなマイクをした。
一体あれはどんな意図だったんだろう?

▽大会感想
正直に言えば、この大会に関しては内容云々よりも、関東でなかなか観れない選手を目に出来る事への期待感の方が大きかった。
WNCが地方進出する理念とは真逆かもしれないけど、今後も地方大会ではご当地のインディーレスラーが呼ばれるかどうかが個人的なポイントになりそう。

あと旗揚げ戦を通して気になった事が1つだけある。
それは新リングアナウンサー・Yulaさんのコール。
試合のルールや選手の名前が分かりづらい時が何度かあった。

リングアナって、試合への導入部を担う大切なポジション。
団体のカラーを出すためのオリジナリティと同時に、誰が聞いても聞き取りやすい発声である事も大事。
プロレスに関わりの無いところからが抜擢された方なので難しい部分もあるとは思う。
ただ、過去にはSUNAHOさんのような好例もあるので、色々と工夫しながら良いスタイルを築いていって欲しい。
posted by U1 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス

【感想】WNC大阪大会(2012/05/26)

▽公開プロテスト
児玉ユースケ
(0−0)
河村知哉


WNC大阪 公開プロテスト 児玉ユースケvs河村知哉 01 WNC大阪 公開プロテスト 児玉ユースケvs河村知哉 01 WNC大阪 公開プロテスト 児玉ユースケvs河村知哉 01

開場後30分弱で唐突に始まった公開プロテスト。
あらかじめ開始時間を決めるか、せめて「○分後に開始します」というアナウンスがあった方が良いのでは?
せっかくなら多くの人に観てもらった方がいいと思うし。

テスト自体は3分間という短い時間のもので、河村が見せ場を作るのは難しかった。
しかし、児玉から1本も取られず、がむしゃらに前に向かってく姿勢は充分伝わってきた。
彼は学生プロレス(RWF=立命館)出身という事で、他の練習生から一歩抜きんでているのも納得。
私見では、すでに他団体の新人選手と渡り合えるくらいのレベルにはいるんじゃないかと感じた。


▽第1試合
○大原はじめ
(8分25秒、フィンランド式フォアアーム→片エビ固め)
×アミーゴ鈴木


WNC大阪 大原はじめvsアミーゴ鈴木 01
WNC大阪 大原はじめvsアミーゴ鈴木 02 WNC大阪 大原はじめvsアミーゴ鈴木 03

アミーゴ鈴木は最近タッグ屋のイメージが強くて、シングルを観たのはすごく久しぶり。
いずれも闘龍門出身、しかもアミーゴのタッグパートナーと大原は同期というなかなか興味深い顔合わせ。
アミーゴは派手さは無いものの堅実な試合運び。
しかし、大原が全般的にリードしていた印象。
対新日本では苦戦しているが、やはりインディーを主戦場にしている選手と戦うと巧さや強さが目立つ。

▽第2試合
○高橋星人
(5分26秒、ジャックハマー→片エビ固め)
×黒潮二郎


WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 01 WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 02 WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 03 WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 04 WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 05 WNC大阪 高橋星人vs黒潮二郎 06

この試合の高橋が凄かった。
黒潮のドロップキック、ムーンサルトに対して、同じ技でもより迫力ある1発で応戦。
言うなれば、空飛ぶ恐竜戦車みたいな。
これだけストレートに観客を沸かせられると宇宙人というキャラクターが霞みそうだが、そのアンバランスな感じがまた胡散臭さを醸し出して味になっているのかもしれない。

黒潮にはデビュー2戦目の高橋に負けてしまった事を発奮材料にして、より高いところへ行ってもらいたいと思う。


▽第3試合
○HAYATA&タダスケ
(9分30秒、横入り式エビ固め)
×木藤拓也&リン・バイロン

※紫雷美央欠場によりHAYATAのパートナーはタダスケに急遽変更

WNC大阪 HAYATA&タダスケvs木藤拓也&リン・バイロン 01 WNC大阪 HAYATA&タダスケvs木藤拓也&リン・バイロン 02 WNC大阪 HAYATA&タダスケvs木藤拓也&リン・バイロン 03 WNC大阪 HAYATA&タダスケvs木藤拓也&リン・バイロン 04

JOKERの二人には徹底的にやられ、リンからは不信感を買ったキトタク。
一見さんざんなようでいて、実は最初から最後までキトタクワールド。
しかし、職人肌という感じは全くしない、一貫した朴訥さを感じさせる存在感が逆にすごい(笑)
これはレスラーとしてというより、木藤本人のキャラクターなのだろう。

せっかく美央の代打で登場したタダスケの持ち味があまり発揮されなかったのは残念だった。

▽第4試合
○AKIRA&朱里&土肥孝司
(9分28秒、ムササビプレス→片エビ固め)
The Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン


WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 01 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 02 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 03 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 04 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 05 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 06 WNC大阪 AKIRA&朱里&土肥孝司vsThe Bodyguard&中川ともか×ジョシュ・オブライエン 07

普段あまり組んでいないWNC勢と、ヘッドが富山から大阪になったDXな感じの6人タッグ

一番印象に残ったのは朱里で、この試合でも旗揚げ戦で見せた路線を踏襲。
筋骨隆々のボディガーに対して怯む様子も無く向かって行き、反撃されてもクールさを崩さない。
唯一コスチュームだけが以前の面影を残している感じで、もしコスが変わったら、ますます別人のような佇まいになりそうだ。

といっても、アフターパーティではこれまで通りで、その辺りのギャップも面白い。

▽第5試合
○華名
(11分13秒、チキンウイング・アームロック)
×真琴

WNC大阪 華名vs真琴 01 WNC大阪 華名vs真琴 02<a href=WNC大阪 華名vs真琴 03" />WNC大阪 華名vs真琴 04 WNC大阪 華名vs真琴 05 WNC大阪 華名vs真琴 06 WNC大阪 華名vs真琴 07 WNC大阪 華名vs真琴 08

試合レポートはこちら

レポートに書いた以上の事は無い。
周囲からどんな評価を受けたとしても、ファンとしては真琴が地道な努力で力を付け、いつか巻き返してくれる日が来る事を信じるだけだ。
主観抜きにしても、地力は確実に上がっているから。
大きな飛躍の前には必ず伸び悩んでいるように感じられる時がある、きっと現在はそういう時期なのだ。

▽セミファイナル
TAJIRI&○マイキー・ウィップリック
(12分57秒、スタナー→片エビ固め)
×児玉ユースケ&YO-HEY

※TAJIRI&マイキー組の要求によりハードコアマッチに変更

WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 01 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 02 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 03 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 04 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 05 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 06 WNC大阪 TAJIRI&マイキー・ウィップリックvs児玉ユースケ&YO-HEY 07

自分がこれまで観たSMASH〜WNC大阪大会でのベストバウトと言っていい一戦。
旗揚げ戦以上のハイテンションを見せたThe Unholy Aliance(TAJIRI&マイキー)が大爆発。
二人が第一戦でやっていた頃のECWはよく知らないけど、旗揚げ戦での試合よりもオリジナルECWの空気感に近いものだったんじゃないかと思う。
アメプロらしい分かりやすくオーバーアクションなムーブと、客席との近さが生み出すネジの外れた高揚感。

中盤過ぎあたりからは、児玉&YO-HEY組もやられるばかりでなく、ハードコアルールに適応して反撃。
「すみません、イスお借りします!」とやたら腰の低かった児玉が印象的だった。
バカ騒ぎの代償としてMアリの壁がへこんだりもありましたが、こういう場ではハプニングも共犯感覚でリング上との距離を狭める要因だったりする。
あとは次回からの会場レンタルに支障が出ない事を祈るばかり…(苦笑)

TAJIRI&マイキーは、後楽園ホールで見せていなかったネタを出したり、まだまだ色んな引き出しがありそう。
是非、このくらいの規模の会場でまたやって欲しい。

▽メインイベント
○デーブ・フィンレー
(10分53秒、ツームストン・パイルドライバー)
×ゼウス


WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 01 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 02 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 03 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 04 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 05 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 06 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 07 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 08 WNC大阪 デーブ・フィンレーvsゼウス 09

この試合を観て、ますますフィンレーのレスリングが五感を使ったものであるという実感を深めた。
ゼウスがパワーで切り崩そうとしても、まるで秘孔を付くかのようにスッと切り崩してしまうフィンレー。
身体にしてもあの年でゼウスと互角か、それ以上に筋肉が詰まった感があるのでホントに人間離れしているとしか言いようがない。

しかし、ゼウスは圧倒される場面があっても、すぐに相手を挑発するくらいの強心臓ぶりを見せてくれるので気持ちがいい。
後半は技と気持ちがうまく噛み合って、かなりフィンレーを追い込んだが届かず。
試合後のマイクでは自分の強がりやフィンレーという壁の高さを素直に認める潔さも見え、また好印象を持った。

試合とは直接関係ないけれどアメリカに行きたいと語ったゼウスに対し、TAJIRIさんが大会総括で「どのくらいのアメリカなのか?」と返答していたのに目から鱗が落ちた。
本気で海外に行って成功したいと思うなら、そのくらい具体的にビジョンを描かなければいけないですね。


▽大会感想
旗揚げシリーズ3連戦の中では、間違いなくベスト。
SMASH時代から大阪大会は内容も盛り上がりも東京以上と思う事があったけど、今回は大爆発。
全プロレスファンに胸を張って面白いとオススメ出来る大会だった。
posted by U1 at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス

【感想】WNC旗揚げ戦@後楽園

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▽第1試合
○土肥孝司
(9分58秒 ぶったたきエルボー→片エビ固め)
×黒潮二郎


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生え抜き2選手によるWNCの歴史を開く1戦は、思っていた以上に土肥ペース。
一つ一つがまだ荒削りな黒潮に対し、土肥の技はどっしり重い。
黒潮は完全にパワーで押され、特に腰を攻めらてからは一方的な劣勢が続いた。
終盤になると、土肥も攻め疲れたのか、両者とも動きが落ちたように思う。

しかし、そんなペース配分など考えない懸命な戦いぶりもまた新人らしさ。
互いへのライバル意識は二人の技から伝わってくる内容だった。


▽第2試合
○高橋星人
(4分22秒 ジャックハマー→片エビ固め)
×木藤拓也


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第1試合に続いて小陽レフェリーが捌くかと思いきや、ソフト今井が乱入して襲撃。
狂気の滲む顔でブーイングを浴びる姿が、実に活き活きしていた(笑)
いかがわしさと人間臭さが同居しているのでヒールをやっても憎みきれないというか。
VTRでも会見映像にエフェクトが付くだけで、やたらと胡散臭くておかしい。
この人は、ある意味WNCで一番キャラが立ってるんじゃないだろうか。

高橋はここまでのストーリー通り、何とも言えないテンションの"宇宙人"ぶり。
何をするにも語るにも飄々としているところが、逆に異常さを醸し出している。
ところが、試合になると全く遊びや無駄の無い新人らしからぬ戦いを見せるので、ますますわけが分からない(苦笑)

キトタクはいつも通りのフラットなテンションと、のらくらしたマイク。
良く言えばポーカーフェイス


▽第3試合
ウルティモ・ドラゴン&○リン・バイロン&児玉ユースケ
(17分55秒 ロー林グプレス→片エビ固め)
矢郷良明&中川ともか&×ジョシュ・オブライエン


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SMASHファイナルから2ヶ月経て、矢郷DXが再結成。
このチームに入った時のジョシュは120%活き活きして見える。
矢郷さんは饒舌だし、中川選手もあまり見る事無いほどの笑顔。
と、3人が楽しんで試合をしている。

ただ、第3試合というポジションの割にはものすごく長く感じた。
試合後の矢郷さんによるマイクも長かったし、トータルで30分近くを占めていたのでは?
ここで大会全体の緊張感がちょっと削がれたかな、と思うのが正直なところ。


▽第4試合
○華名&朱里
(16分10秒 カナロック)
×真琴&りほ


WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 01 WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 02 WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 03 WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 04WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 05 WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 06 WNC旗揚げ戦 華名&朱里vs真琴&りほ 07

試合レポートはこちら

真琴を軸とした展開以外で目に付いたのは、何と言っても朱里の変化。
プレ旗揚げ戦の時には朱里の言う"SMASHの時に出せなかった自分"は、ファイトスタイルの事を指していたかと思ったが、そのイメージが表象に現れて出てきた。

犬歯のあたりが牙のようになったマウスピースを付け、前髪で左目が隠れた状態。
そして、感情を押し殺すかのように、声を発さず黙々と相手を痛めつける姿勢。
明らかに以前とは違う空気をまとった朱里が、そこに居た。

このモードチェンジは団体の頂点を取ろうという覚悟の表れか、あるいは格闘家としての凶暴性を解き放った結果なのか?
まだ、その行き着く先に対する答えは見えないけれども、今後の動向には注目したい。


▽第5試合
○矢野通
(6分57秒 鬼殺し→エビ固め)
×大原はじめ


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二人が並び立つと、もう身体の厚みが全然違う。
いきなりの場外戦から5分あたりまで矢野ペース。
大原はリングに戻ってがムイビエンを仕掛けたのが最大の見せ場だったが、その直後に矢野が鬼殺しであっさりフィニッシュ。
プレ旗揚げの外道戦に続き、矢野も完勝という感じだった…。

試合後にマイバッハが来たのはびっくりしたけど、客席から「お前、誰だ!?」という声も聞こえたので意外と知られてないんだなぁと思った。

▽セミファイナル
○TAJIRI&マイキー・ウィップリック
(15分27秒 バズソーキック→片エビ固め)
邪道&×外道


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TAJIRI&マイキーは10年近いブランクがあったとは思えないくらい息がピッタリ。
テーブルで椅子をスライドさせて相手にぶつけたり、他では見ないアイテムの使い方もあった。
他にも連携やアイテムの使い方など色々おもしろいポイントがあったけど、何よりTAJIRIさんの表情が今までとは全然違う。

とにかく観客が試合開始前からECWを求めて出来上がっていて、何をやっても熱狂。
ただ「ECW!」コールはあったけど、「Holy Shit!」の声はあまり上がらなかった。
それが示しているように誰もが目を疑いたくなるような過激シーンというのは、実はなかったように思う。

邪道・外道がうまい事もあって、過激さをウリにしたハードコアとは一味違うオリジナルECWの風を感じる事が出来た。


▽メイン
○デーブ・フィンレー
(18分18秒 ツームストン・パイルドライバー→片エビ固め)
×AKIRA


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3ヶ月ぶりに見たフィンレーはますます底の見えない、恐ろしいオジサンだった。
AKIRAをもいとも簡単に崩してしまうスキルと引き出しの広さ。
本能的に相手の呼吸を読みながら、最小限の力で最大のダメージを与える。
まるでレスリングと共に呼吸しているかのように、無駄やためらいがなく自然な所作。
老獪さとは無縁な、天性の荒々しさを秘めたファイト。
何度観ても、フィンレーの動きを堪能するためだけにチケット代を払っても惜しくないレベル。
あと10年くらい経ったら、この人は職人というよりも仙人というのがピッタリな存在になる気がする。

終盤にはAKIRAが怒濤の反撃。
あのフィンレーが苦しそうに肩で息をする程まで追い込んだ。
キャリアの中で培ってきたもの全てをぶつけて難敵に挑む姿は、ただただカッコ良かった。

まさしく旗揚げ戦のメインを飾るに相応しい試合だった。


▽大会感想
旗揚げ戦は1つ1つ味の違う総菜を、これでもかと詰め込んだような大会。
SMASH時代との最も大きな違いは、ストーリーから試合の中身そのものへ比重がシフトした事だろうか。
以前は、先にあるストーリーを肉付けするための試合だったように感じる部分があった。
WNCでは事前の仕掛けが減った分、試合(あるいはマイク)で語ろうとしているように見える。
前半戦から10分越えの試合がいくつも続いたのは、その現れの一旦ではないだろうか。

振り返ってみれば、団体名に"Wrestling"を掲げた時点から、そうした確固たる意志があったはず。
メンバーや大会中の音響(休憩明けやエンディングのBGM)がそのままなので、周囲からは前と変わらないという意見もいくつか聞いたけど、表層以外のところで大きな方向転換をやっていると思う。

で、客席からも旗揚げ戦ならではの期待感みたいなものがヒシヒシと感じられたわけだけど、個人的に前半戦は消化不良な面も多かった。
けれど、キャリアが長く、プロレスも巧い選手が集まってたセミとメインはお世辞抜きに引き込まれる内容だった。

そう考えると、女子を含む若手〜中堅選手がいかに面白いものを見せられるかに大会全体が左右される事が分かる。
男子ではTAJIRI・AKIRA、女子では華名、この3人を食ってしまうぐらいのスターが現れたら、WNCはさらに面白くなるはずだ。
posted by U1 at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス